できごと

「インティマシー2019」哲学者・鞍田崇さんを招いてのディスカッション

2019/09/21

毎年工場の祭典の期間に哲学者・鞍田崇さんをお招きしている。
今年も「インティマシー2019」として開催できることをとてもうれしく思う。

昨年開催した「インティマシー2018」の開催案内を振り返っておきたい。

簡単に要約すると、機能性や効率性一辺倒の乾ききった世界において、ぼくらの生活に「うるおい」(=「心への用」)が欠けてしまっているのではないか?という問いかけだった。

その場でも言及されていたものも含めて、さらに最近鞍田さんに伺ったいくつかのキーワードをご紹介したい。

・生活の肌理
・雰囲気の美学
・ゴール化した日常をプロセス化する
・作るのではなく、生まれる。
・カルティベイトーー耕すように生きる

最初に鞍田さんから出てきたのが「プロセス」という言葉で、その流れで「ゴール化した日常をプロセス化する」になったが、まさにそのプロセスが興味深かった。

鞍田さん曰く
「ありとあらゆるものが商品化され、さらにネット通販のおかげで、いまや自宅から一歩も外に出なくても生きていける時代になってるよね。それって、商品(完成品)っていうゴールに取り囲まれている状況って言えるんじゃないかと思うん。ググればすぐに答えが出てくるネットの世界も、ゴールまみれっていってもいいかと。
こういう状況のなかで、プロセスにどうアクセスするか、参画するか、体感するかが求められてんちゃうかな、と。」

確かに!(「それはゴール化した日常の脱構築ではあるわけですよね?」という返答に対して)
さらに以下のように続けます。

鞍田さん「地と図でいえば、けっきょく、地はいつまでも地としてはうかびあがらんわけやん。それをあえて地を地のままに浮かび上がらせようとすることに近いかな。
地であったものも注目されれば図に転じてしまう。なんか脱構築とか因数分解って言葉にただちに首肯し難いものを感じるのは、地を図にしちゃってる感じがあって。」

図(コンテンツ)と地(コンテクスト)の反転ではなく、地を地のままに捉えつつ、浮かび上がらせること。
なかなか共有することがむずかしいことだけど、ぜひ議論したみたいですね、と伝えると、最近考えていることとして以下のようにまとめてくれた。

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僕が言いたいのは、いま求められている物づくりとは、「作るのではなく、生まれる」ような物づくりではないかということである。そうして、このフレーズをワンワードで「カルティベイト」と呼んではどうかと考えている。

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こんな話のつづきをぜひ集まったみなさんと共有しつつ、その向こう側に目を向けてみたい。

 

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「インティマシー2019」を招いてのディスカッション
日時:10月5日(土)19:00〜21:00
場所:ツバメコーヒー
ゲスト:鞍田崇さん(哲学者)
会費:2,000円(コーヒー付)
定員:20名
申込:tsubamecoffee@gmail.comまで、件名「インティマシー2019」にて連絡先を添えて

ゲストプロフィール
哲学者。1970年兵庫県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。現在、明治大学理工学部准教授。近年は、ローカルスタンダードとインティマシーという視点から、現代社会の思想状況を問う。著作に『民藝のインティマシー 「いとおしさ」をデザインする』(明治大学出版会 2015)など。民藝「案内人」としてNHK-Eテレ「趣味どきっ!私の好きな民藝」に出演(2018年放送)。
http://takashikurata.com/

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ツバメコーヒー
〒959-0264新潟県燕市吉田2760-1
TEL.0256-77-8781

[営業時間] 11:00-18:00
[定休日] 月曜・火曜

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