できごと

インティマシー2018 鞍田崇さんを招いてのディスカッション

2018/09/29

今年も「燕三条 工場の祭典2018」にあわせて哲学者の鞍田崇さんをお招きして、トークをする場をつくることができました!!

民藝や工芸や産地にまつわるトークを全国各地でパネラーやスピーカーとしてご活躍されている鞍田さんに「最近関心のある言葉って何ですか?」と聞いてみると、以下のような8項目からなる明晰なる回答をしてくれました。

1)物の存在が希薄になりつつある現実(例:スマートフォン、壁掛け式テレビなど)

2)そんな現実がある一方で、これが機能や効率一辺倒になると、住空間から「うるおい」が欠けるのではという問いかけ(例:深澤直人さんの指摘)

3)じゃあ、こういう時代にどういうものと一緒に僕らは過ごしたいと思うのか。それを探りたい。

4)参考として、民藝における「用」について。

5)工芸の美しさに不可欠なのが「用」ですが、柳宗悦によると、それには「物への用」と「心への用」の2種あるとのこと。

6)じつはだいじなのは、後者、「心への用」で、これが、いま問われている「うるおい」に通じるものでもあるかと思う。

7)といって、話を精神論にしようということではなく、それをかなえる物のカタチ、ありさまってどういうものかということを考えたい。

8)で、ふたたび同じ問いですが、じゃあ、現代社会において求められる「うるおい」=「心への用」を満たす物の姿って何だろう。

この議論は深澤直人さんの以下のような指摘を起点としています。

「次第にかたちが失われ、機能だけが残っ ていく動きですね。今後、こうした状況はどんどん進んでいくでしょう。その結果、 モノのない整然としたくらしが可能になるはずです。ただし、これが機能や 効率第一になると、 今度はうるおいが欠けてしまう。そこで あらためて浮かび 上がってくるのが、 壁になりきれないものや身体になりきれないものの存在です。」

近年関心を持ちつづけている「透明であること」につながっている話のように聞くことができました。
つまり、すべての機能は壁のなかに収まるか、身体に装着(内部化)されていくとすると、ものには機能だけが与えられ、かたちが剥奪されていく、という(透明な)景色が生まれます。

そしてそこには「うるおい」が欠けてしまうのではないか、と続きます。

(あるべき)機能性(しかないという状況)はそれはそれはからっと乾燥しすぎた空気のなかでの加湿器の必要性とは言えないだろうか。

つまり、過剰に(機能性だけの)ミニマムになった時代において、取り込みうる(現代の)うるおい」とは何か?ということについて、考察していきます。

(自分なりの)うるおいある生活を志向すべく、ご興味ある方ぜひぜひお集まりくださいませ〜

日時:10月5日(金)19:00〜21:00
場所:ツバメコーヒー
ゲスト:鞍田崇さん
定員:30名
料金:2,000円(コーヒー付)
お申し込み:tsubamecoffee@gmail.comまで、件名「インティマシー2018」にて

ゲストプロフィール
哲学者。1970年兵庫県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。現在、明治大学理工学部准教授。近年は、ローカルスタンダードとインティマシーという視点から、現代社会の思想状況を問う。著作に『民藝のインティマシー 「いとおしさ」をデザインする』(明治大学出版会 2015)など。民藝「案内人」としてNHK-Eテレ「趣味どきっ!私の好きな民藝」に出演(2018年放送)。
http://takashikurata.com/

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ツバメコーヒー
〒959-0264新潟県燕市吉田2760-1
TEL.0256-77-8781

[営業時間] 11:00-18:00
[定休日] 月曜・火曜

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